アートって何?

アートって何?

アートを定義してみる

アートを、国語辞書における’芸術’と英語辞書における’art’の両方で、ずれがないように解釈して定義すると、

表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動

という表現が、もっとも的確だと感じています。

ちょっと言葉が堅いので、もう少し分かりやすくすると、

触れた人の気持ちや心を動かす作品を作ること

ですね。

定義しても曖昧

……こうやって見ると、定義がめちゃくちゃ広いですよね。笑

気持ちや心を動かす作品って……、そんなのどの作品だってそうでしょ!

って思いますよね〜〜……。

でも例えば、火曜サスペンスのドラマは見ていてドキドキしても芸術作品とは言われないですよね。

アイドルのライブだって、恋愛のそれに似た熱い思いが湧き上がりますし、もはや父性や母性とも言える心境に至りますが、アートとは言われないですよね〜。
(なぜこれだけやたら描写がリアリティーなのかはノーツッコミで)

アートが何かを定義されたところで、なんだかモヤッとする……という方は、アートとエンタメの違いについて書いた下記の記事も読んでみてください。

まさに今抱えているモヤモヤを解消できると思います。

‘art’と’アート’は違う気がする

さて、とりあえず「アートって何?」というメインの話はできたので、もうここで終わりにしてもいいんですが、鋭い方はもう一つ引っかかっていることがあると思います。

それは、カタカナ語の’アート’と英語の’art’の意味に微妙〜〜な違いがあること。

いや、’微妙’どころか、結構な違いがあるように感じます。

くわしくは「アートの由来」の記事でお話ししていますが、’芸術’という日本語は、’art’という英語を輸入して翻訳したもので、今日では意味もほぼ同じなんですよね。

その上で、

ネイルアートって、’アート’って入っているから芸術っしょ?(爪をぬりぬりしながら)

と言われたらどう思います?

いや、それは違いません……?!

ってなりますよね?笑

※注釈※
もしかするとネイルアートを芸術作品として作っている芸術家の方もいるかもしれないので、ここで例に挙げたのはあくまで「一般的な印象としてのネイルアート」と断っておきます。

‘芸術’を簡単そうにしたのが’アート’

さっきも言いましたが、’art’を輸入して翻訳した言葉が’芸術’なんですよね。

……どうです?
‘芸術’っていう言葉の印象は。笑

‘芸術’って難しそうですか?やさしそうですか?

と僕が聞いたら、ほぼ100%、

なんか小難しいですね!!!!

って返ってくるでしょうね。

そう、だから日本人は考えたんです。

‘芸術’って難しそうな印象が強いよな〜〜。
だから、もっとこう……、あれだ、ふわっと柔らかくて……、分かりやすい印象にしたいな……。
あっ、そうだ、英語の’art’をそのままカタカナにしちゃお★

……とまぁ、こんな具合に’アート’という言葉がどんどん気軽に使われるようになっていきました。

すると、狙いどおり’アート’という言葉はどんどん一般の人たちに浸透していきました。

しかしその一方で、‘アート’という言葉だけが一人歩きして、どんどん言葉のニュアンスが変わっていきました。

結局、アートって何?

最初に定義した、

表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動

について、各人が自分なりに腹落ちしていればOKかなと思っています。

ただ、これは僕の主観ではありますが、たくさんの芸術作品に触れて、時間をかけて美術史の研究をし、さまざまな人たちの見解を聞いて、その上で、ようやく腹落ちしてきた感じがあります。

その上で、手っ取り早くアートってなぁに?という確信に迫りたい人は、今回の記事でもそうしたように、言葉の定義からやっていくと良いと思います。

そこでおすすめなのがこちらの記事。

日本でよく使われる’芸術’、’アート’、’美術’の言葉の違いについてお話ししています。

良かったら読んでみてください。

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