「バロック美術」を分かりやすく解説!

「バロック美術」を分かりやすく解説!

本日はバロック美術について解説するわね。

「バロック美術」の代表作は?

まずはバロック美術の代表作を見ていきましょう。

レンブラント・ファン・レイン「夜警」
レンブラント・ファン・レイン「夜警」
1642年/アムステルダム国立美術館(オランダ)所蔵
ディエゴ・ベラスケス「ラス・メニーナス」
ディエゴ・ベラスケス「ラス・メニーナス」
1656年/プラド美術館(スペイン)所蔵
ピーテル・パウル・ルーベンス「キリスト昇架」
ピーテル・パウル・ルーベンス「キリスト昇架」
1610〜1611年/聖母大聖堂(ベルギー)所蔵
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「聖マタイの召命」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「聖マタイの召命」
1599〜1600年/サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(イタリア)所蔵
ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
1665年?/マウリッツハイス美術館(オランダ)所蔵

誰もが一度は見たことがある有名な作品が多いな!

「バロック美術」の特徴は?

それでは、バロック美術の特徴や流行した背景を紹介するわね。

代表作を見ている限りだと、前の時代の美術であるルネサンスやマニエリスムの美術とは、また違った特徴があるように感じるな!

感情的でドラマティック

バロック美術の最大の特徴はなんと言っても、ドラマティックなところ。

確かにそう言われると、ルネサンス美術よりはドラマティックな感じがするかもな〜。

そんなバロック美術のドラマティック要素を支えているのは、

・強い明暗差
・豊かな色彩
・ドラマのある題材


の三つ。

なんとなく黒っぽい絵が多い感じがしていたのは、明暗差によるものだったのか!

そう、明暗差はバロックの絵画の一番の特徴かもしれないわね。

とりわけバロック美術の先駆け的画家であるカラヴァッジョの明暗法は大胆だわ。

舞台のスポットライトのようにドラマティックな演出だよな!

カラヴァッジョの明暗法は「キアロスクーロ」と言われ、その後の多くの画家たちが真似をしたのよ。

色彩の豊かさもなんか分かるな〜。
マニエリスムほどではないけど、強い色を使っている印象があるぜ。

現実的な色味というよりは、より劇的に演出できる激しい色合いを選んでいると言えるわね。

ミュージカルの衣装やメイクが鮮やかではっきりしているのと似ている気がするな!

そして、芸術家自身の感情が乗せられるような題材が多いのもバロック美術の特徴ね。

歴史的な場面とか、キリストの壮絶な最期とか、画面が激しくて大胆なだけでなく、描いている側の感情が強く伝わってくる感じがするぜ……!

「バロック」の由来

ところでルネちゃん、どうしてバロック美術はこんな感情的でドラマティックになったんだ?

それを説明するには、まず「バロック」という語の由来から解説する必要があるわ。

バロックとは、「極端な」とか「歪んだ」という意味があるの。

原義はポルトガル語の「バローコ(歪んだ真珠)」と言われているわね。

なんかあんまり良い意味な感じがしないな〜。

実際、この「バロック」という呼び方は、後の時代の芸術家たちがバロック時代の美術を
「強調表現が行き過ぎてて品がない」
と評したことがきっかけ。

なので、そもそも成り立ちからして侮蔑的な意味が込められているのよ。

なるほどな〜。

不安定な社会情勢が影響

で、本題よ。

なぜバロック美術が、極端に明暗や色彩、人体表現を強調したものになったか。

それは、当時のヨーロッパの社会情勢が関係しているわ。

何かあったのか?

それはそれは大変だったわ。

まずペスト(黒死病)という病がヨーロッパ中で大流行して、当時のヨーロッパの人口の3割が死んでしまったのよ。

さ、3割?!

その上、地球が「小氷期」と呼ばれる世界的に寒い気候になる時代に突入し、大飢饉が発生したわ。

とにかく寒くて食料がなく、死に至る病が大流行している状態。

そんな苦しみの時代にバロック美術は生まれたのよ。

なるほど……。

そりゃ激しい絵にもなるよな……。

きっとバロック美術の作品を見た当時の民衆は、

「イエス様が自分たちの苦しみを体現してくださっている」
「きっとこの苦難の先に救いがあるはず!」


と、慰められたり鼓舞されたりしたのだと思うわ。

独自に発展したオランダ風俗画

さて、ここまでバロック美術は
「とにかく明暗や色彩が大胆でドラマティック」
という話をしてきたわね。

でも、ヨーロッパの全地域でそうだったわけではないのよ。

実は、オランダの絵画だけは一般的なバロック美術とは違った特徴があるの。

どんな特徴なんだ?

オランダでは風俗画が流行したのよ。

風俗画?

風俗画は、人々の日常生活を描く絵画のジャンルよ。

あっ、もしかしてフェルメールの作品なんかは……。

そう、まさにフェルメールは独自発展したオランダの風俗画の巨匠なのよ。

なるほどな〜!

けど、なんでこんな地域で差があるんだ?

別にオランダだけ苦しみから解き放たれた楽園だったわけじゃないだろ?

実を言うと、当時のオランダは「オランダ黄金時代」と呼ばれるほど経済大国だったのよ。

もちろんペストの流行などはあったけど、それを跳ねのけられるほど経済成長していたの。

美術市場も大きかったので、風俗画家や風景画家、静物画家……といった、それぞれのジャンルに特化した画家が活躍したわ。

経済が豊かだったことで、芸術もジャンルが細分化して発達したんだなぁ。

「バロック美術」が見れる場所は?

日本国内でバロック美術が見られる場所ってあるのか?

残念ながら、バロック美術の作品だけをまとめて鑑賞できる場所は無いわ。

ただ、ルネサンス美術同様に日本でも人気のある芸術家や作品が多いので、企画展が催されることはあるわね。

確かに数年に一回とかはバロック美術を集めた企画展とかやっているイメージ……!

でも、今すぐ見たい……

そんなあなたには!
学びのために、バロック美術の画集や書籍を購入するのがおすすめ!

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(ルネちゃんが、通販番組の人みたいになってるぜ……!)

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