芸術家「バンクシー」を分かりやすく解説!

芸術家「バンクシー」を分かりやすく解説!

今回は芸術家「バンクシー」について紹介していくわ。

バンクシー!
日本でもすごい人気だよな!!

自分の作品がオークションで落札された瞬間にシュレッダーにかかったやつ、あれすごかったよな……!

バンクシー「愛はゴミ箱の中に」

参照:バンクシー「愛はごみ箱の中に」aka「少女と風船」 — Banksy “Love Is in the Bin” – aka “Girl with Balloon” | Articles | Art + Culture

しかも、シュレッダーにかけられた後に作品タイトルが「愛はごみ箱の中に」に変更されたのも面白かったわよね♪

「バンクシー」の代表作は?

というわけで、シュレッダー事件の作品以外のバンクシーの代表作をいくつか紹介するわね。

赤い風船の少女

バンクシー「赤い風船に手を伸ばす少女(「少女と風船」シリーズ)」
2006年/ロンドン(イギリス)
参照:thisismedia | アートをもっと好きになる美術・芸術メディア

愛は空中に

バンクシー「愛は空中に」(通称:花を投げる人)
2003年/イスラエル
参照:~さよなら~JAPANGLISH-英語系エンタメ総合サイト

どれもストリートアートって感じだよな〜。

そうね。

それと、今紹介した作品には描かれていないけど、バンクシーの作品の中にはよく「ねずみ」が登場するのよ。

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ほんとだ!
なんでねずみなんだろうな〜?

その辺については後々触れるわ♪

あ、そうそう。
あと日本人が一気にバンクシーを知ることになったきっかけの一つがこのSNSの投稿よね。

あ!東京都知事の小池さんじゃねぇか!
うちもこの投稿を見た記憶あるぞ!

ふふふ♪
これで知ったという人もきっと多いと思うわ。

「バンクシー」はどんな人?

それでは、バンクシーがどんな芸術家なのか紹介していくわね。

バンクシーは正体不明?

バンクシーは、イギリスと拠点に活動している匿名のアーティストよ。

要するに正体不明の覆面芸術家なの。

正体が分からないって、なんだか謎めいていてかっこいいぜ!

そしてバンクシーは、主に型紙を用いたグラフィティで世界中に作品を残しているの。

「グラフィティ」ってなんだ?

グラフィティは、スプレーやフェルトペンを用いて建物の壁や橋梁、電車の車両などに描く文字や絵のことよ。

ただ、人が所有している建物や公共機関に無許可で描いているから、アートとして評価するかは賛否両論があるのね。

確かに、バンクシーの作品もあちこちの壁に描かれていて犯罪ではあるわけだしな〜……。

そう。
だから匿名で活動しているっていうのはあるでしょうね。

匿名だが発信は多い

ただ、バンクシーは一切が謎というわけでもないの。

インタビューに応じたり、自身が監督を務めて映画を撮ったり、作品発表に合わせて声明を出したり、わりと目立つ活動をしているのよ。

へ〜!
意外と目立ちたがり屋なのか!笑

実は、公式Instagramもあるのよ。
「公式」と言っても、バンクシー自身が認めているわけではないけれどもね。

バンクシーのinstagram
https://www.instagram.com/banksy/

ええ〜〜?!
あっ、ってか、代表作で紹介していたネズミの作品画像も、よく見たらバンクシー自身のInstagramじゃねぇか?!

歌琳さん、今更ね。笑

バンクシーの正体は?

なぁなぁ、ルネちゃん〜。
覆面芸術家と言っても発信は結構やっているわけだし、実は正体がバレているなんてことはないのか?

バンクシーの正体については、
・実は一人ではなく複数人のグループなのでは?
・男性っぽく見えるけど、女性アーティストなのでは?
などと、さまざまな憶測を呼んでいるわ。

ただ、バンクシー本人が認めていないのですべて噂にすぎないのよ。

その中で「こいつがバンクシーだ!」みたいな有力な説ってないのか?

一応あるにはあるわ。

例えば、イギリスのブリストルで結成されたバンドのメンバーや、グラフィティアーティストなど、バンクシーと疑われている人物は複数人いるわ。

おお!
その人らはどういう人なんだ?
それで、なんでバンクシーって疑われているんだ?!

ふふふふふふ♪
やっぱり気になるわよね。

……でも、それについて触れたらなが〜〜くなってしまうので、今回はお預けよ♪

え〜〜?!
マジかよぉ〜?!

バンクシーの正体については、以下の記事で独自に迫っているわ。
気になる方はこちらもチェックしてみて♪

「バンクシー」の作品の特徴は?

では、バンクシー作品の特徴について紹介していくわね。

どうやって作品を作っているのかとか、なんでよくネズミを描くのかとか、気になることがたくさんあるぜ……!

ステンシルで制作

バンクシーの作品は、グラフィティアーティストがよく使う制作技法であるステンシルで作られているの。

ステンシル?
どういう手法なんだ?

ステンシルは、型紙を当ててスプレーを吹きかける手法よ。

どうやっているかを実演してくれているYouTube動画があったので、気になる方は見てみるといいわ。

なんか、制作している感じからもカッコよさがにじみ出ているな〜。

ステンシルという技法を使っているのにはちゃんと理由があって、「一瞬で描いてすぐに立ち去れるから」というのがあるの。

あ!そっか!
言ってしまえば人の家の壁に落書きしているような状況だから、もたもたしていたら捕まっちゃうのか……!

ねずみは自分自身?

最初でも触れたように、バンクシーの作品にはよく「ねずみ」が登場するわ。

ねずみ、かわいいよな!
バンクシーはねずみが好きなのかな?

バンクシーは自身の作品集の中で、ねずみについて話しているわ。
それによると……。

やつらは許可なしに生存する。やつらは嫌われ、追い回され、迫害される。やつらはゴミにまみれて絶望のうちに粛々と生きている。そしてなお、やつらはすべての文明を破滅させる可能性を秘めている。もし君が、誰からも愛されず、汚くてとるに足らない人間だとしたら、ネズミは究極のお手本だ。

バンクシー「Wall and Piece」より引用

ど、どういうことだ?!

あくまで一つの考察だけど、バンクシーは自身の存在をねずみに重ね合わせていると言われているわ。

なるほど……。
「落書きだ!犯罪だ!」って言われても、素性を隠しながら作品制作をしている姿は、確かにねずみのようかもなぁ。

メッセージ性の強い作品たち

ただ、バンクシーは逃げ回って作品を出しているだけではないの。

その作品には強烈なメッセージ性があるのよね。

メッセージ性かぁ。

でも確かに、ねずみについての発言の中でも
「やつらはすべての文明を破滅させる可能性を秘めている」
と言っているしな。

これも強烈な言葉だよな〜。

バンクシーの作る作品には、戦争や貧困、行き過ぎた資本主義、テロなどの暴力、人種差別など、人類規模の大きなテーマが掲げられているの。

分かりやすい例を一つ紹介するわね。
これは、2018年の12月に発表された「クリスマスおめでとう」という作品。

参照:Dezeen | architecture and design magazine

雪が降ってくるとうれしくなって、ついこうやって両手を広げたり、口を開けて雪を食べたりしちゃうよな〜♪

……でも左側の壁には火が描かれていて、……あれ?!
これ、雪じゃなくて灰……?

そう。
この作品はイギリスのポートタルボットという町にある製鉄所の労働者が所有するガレージに描かれたもので、
製鉄所から噴き出る粉じん被害に対する抗議
として作られたと言われているのよ。

そういうことか……!
なんていう皮肉だ……!

良くも悪くもキャッチー

それにしても、バンクシーの作品ってものすごく分かりやすいよなぁ。

爆弾を抱く女の子の姿は、産みながら殺めもする人類の矛盾を突いている感じがするし、

バンクシー「少女と爆弾」
参照:Wikipedia /撮影:MykReeve

PARKING(駐車場)のINGを消して、PARK(公園)にしてブランコで遊ぶ女の子を描いているのも、大人の事情で遊ぶ場所が奪われる都会の子を表しているのかな〜って思うし……。

バンクシー「PARKING」
参照:thisismedia | アートをもっと好きになる美術・芸術メディア

そうね。
とにかく分かりやすくてキャッチーだから、世界中の多くの人の心を動かすことができているわね。

公共の施設に落書きしたり美術館に勝手に展示したりっていうめちゃくちゃ目立つ発表の仕方も、分かりやすくていいよな!

ただ、そういった犯罪的な作品の発表の仕方や子供のように純粋で強烈な表現は、アートの世界で多くの議論を巻き起こしているの。

そういうこともあって、バンクシーのことを「芸術テロリスト」と呼ぶ人もいるわ。

なるほどな……。

でも、なんというか、うち的にはさ、すごく分かりやすくて胸にグッとくるものがあるんだよなぁ……。

それは、わたしも感じるわ。

そういう意味では、本来的な意味でアートではあると思うのよね。
もちろん、その発表の仕方とかは議論の余地があると思うけれど。

「バンクシー」の作品はどこで見れる?

バンクシーの作品ってどこへ行ったら見れるんだ?

そうねぇ。
バンクシー作品(と言われるもの)で、唯一日本で見つかっているのが小池都知事の投稿のあの作品なのよね。

その作品に関しては、「日の出ふ頭2号船客待合所」で期限を決めずに展示されているので見に行くことはできるわ。

地図はこれよ♪

それ以外だと、企画展など不定期なものでしか日本で作品を見ることはできないわね。

なるほどなー。
イギリスが拠点ってことは、やっぱりイギリスに作品が多いのか?

そうね♪
バンクシーの故郷であるブリストルでも数多くの作品が街中で見られるし、ロンドンにもいくつか作品があるので見ることができるわ。

あとは、あれか、もし本物を見に行くことができないなら、さっきちらっと話に出たバンクシーの作品集を購入するのもありだよな!

あとは、グラフィティの作品ではないけど、バンクシーが監督を務めた映画もあるから、それを観るのもきっと面白いと思うわ。

最後の最後で怒涛の紹介って感じですまねぇけど(笑)、
「ポスターとかステッカーとかほしい!」
っていう人は、ネットショップでバンクシーグッズを探すのもありだと思うぜ

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